先日菅祐子さんの展覧会「As They Are」が無事に終わりました。
Playmountainでの開催は9年ぶり、東京での展覧会自体も7年ぶりの開催でした。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
9年前の展覧会では、木材を使った作品を展示しておりました。その当時はまだ東京を拠点に活動されておりましたが、岐阜県多治見に拠点を移して以降は焼き物での制作が主となっていました。
今回の展覧会では、菅さんの作風をよく知っているお客様からは、いつもと少し違う雰囲気で楽しいという声をよく聞きました。
展覧会を開催するにあたり、Playmountainという場所を考慮してくださったこと、また、以前から試してみたかったと話していた、輪郭をぼやかしたような抽象的な形をテーマに制作してくださいました。



これまでの作品に比べて、模様や色数を抑えたことで「形」そのものに自然と視線が向かいます。同時に、素材である土の質感や焼きムラがよりはっきりと感じられる作品になりました。タイトル「As They Are(あるがまま)」という言葉の通り、素材や形の持つ表情をそのまま受け止めるような作品です。
また今回は土だけでなく、ガラスや漆、原土といった、菅さんにとっては新しい素材も作品に取り入れられています。

会場では、形や質感の違いを比べながら、じっくりと作品をご覧になるお客様の姿も多く見られました。

土の窪みの中にできた水たまりが凍ったようなガラスの表情。
仕上げに塗られた漆によってしっとりと深みを増した土の表情。
それぞれの素材の表情が無理なく作品の中に現れていました。そしてそれが作品の奥行きを深くしていたようにも思います。
今回の作品展を通して、菅さんの新しい魅力を知ることができました。これから作品がどう変化していくのか、とても楽しみです。
"As They Are"
Yuko Kan Exhibition
2026.02.21 sat − 03.08 sun